作品内のセリフ
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- なぁ植物人間(ネットワーク)って知ってるか?
- よく創作物とかで出てくる人型の樹の怪物だ
- エントとかトレントと呼ばれることもある
- その末裔がこの俺樹林蓮人(きばやしれんと)
- 特徴1見た目は人間と全く変わらない
- 特徴2身体は植物で出来ていて自己再生する
- 特徴3───
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- つまりこんな怪我は大した事はないのだ
- まさか猫を助けたら木から落ちた上にカラスに腕を持ってかれるとは…
- 植物人間じゃなかったら死んでたかもな…
- 直ぐに元に戻るけど一応腕は回収しておかないとな…
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- 俺のように人に 擬態して生活して いる生き物は主に ”擬人”と呼ばれる
- 人に隠れながら 生活している 擬人は少なくない
- 別に差別がある 訳ではないし 擬人には専用の 学校があるけど
- 俺みたいに家が近い からって理由で隠れて 一般受験をする 擬人も居るらしい
- まあバレたら まずいん だけど…
- 確かこの辺に 落ちた気が したんだけど…
- ! あった あった
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- ......
- いや… これは その…
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- ごめんなさい〜っ!!!
- …マズイ…見られた…
- 完璧に…
- しかもよりによってあの娘に──!
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- 彼女の名前は倉科(くらしな)叉夜(さや)
- 俺のクラスメイトだ
- 特徴1 菜食主義者
- 特徴2 よく爪を噛む
- 特徴3 俺の片思いの相手である
- 見られてる…
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- あーもう...!
- あの...倉科(くらしな)...
- さっきのことなんだけど...
- 少しだけ
- 話をッ!
- 聞いてくれ〜!
- 完全に避けられてる...
- やっぱり気持ち悪いよな...
- 傷がもう治ってるなんて...
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- そうか…木付かれてしまったのか…
- 父 樹林(ツリー)蓮蔵(ウォーク) (植物人間)
- 全っく一般人にバレるとは木が弛んどる証拠だ!
- なんでこの人はバレないんだろう…?
- 母さん 引っ越しと転校の手続きを
- で…でも…
- 母 樹林さち (人間)
- 頼むよ…!父さん母さん
- 俺…まだこの学校に通いたいんだ…!
- ちょ… ちょっと待てよ…!
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- 女ね...
- ......
- 女か...
- ......よかろうではその見られた相手とやらを説得し
- 絶対に他言しないという信頼が得られれば今回の件は見逃してやる…
- 父さん...
- ......あまり気は進まんがな
- いや無理して言わなくていいから
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- 翌日―――
- どうした樹林ーそんなに倉科追っかけて
- 惚れでもした?
- …そんなんじゃねーよ…
- おーい
- ちょっと野暮用があってさ
- 誰か連絡先とか知らねーかな?
- 幼馴染 南都佳子(なんとかこ)(人間)
- そうだけど…
- 珍しい…!草食系過ぎて最早植物系男子と呼ばれてるアンタが…
- え…何?そんな風に呼ばれてんの俺
- でも残念だったねこのクラスじゃ誰も倉科の連絡先を知ってる人は居ないと思うよ
- もちろんSNSのアカもね
- マジかよ…!?
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- こうなったら…!
- 結局これしかないか
- 昼休みの件で話があるので、今日の放課後裏庭に来て下さい。
- 我ながら発想力の乏しさが悲しい…
- さてと…
- 俺もどっかで時間を──
- !
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- まさか…君の方から呼び出してくれるとは思わなかったよ…
- 倉科(くらしな)
- あの……昨日のことは──
- 昨日のことは誰にも話さないで下さい!
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- へ...?
- ...あんなことしてたのは決して変な癖とかではなくて...!
- 私の性なの...
- あんなこと...?
- だから昨日...あなたの腕を齧ってたのは──
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- 私は変質者じゃなくて
- 屍食鬼だから
- !!!
- だけど誤解しないで
- 私菜食主義だし人を食べようとしたことなんて一度もないんだけど…
- だけど最近なぜか無性に人の形の物に齧りつきたくて…
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- あははははっ!
- !?
- 笑い事じゃないよ!?
- いやぁ笑い事だよ
- だって俺も植物人間(ネットワーク)なんだからさ
- !!!
- ......植物人間(ネットワーク)って何?
- ............
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- ──っていう訳でさ
- ほらだからさっきの腕も元に戻ってるし...
- あ...
- 気付いてなかったのかよ...!?
- よ...よ...
- 良かったぁ~
- 見られたのが樹林くんで...
- 思ってたより全然可愛いじゃねーか!
- なんだよ倉科の奴...
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- でも良かった...
- ウチなんて両親にそのクラスメイトを説得できなきゃ転校だなんて言われて...
- あははっウチと同じこと言ってる
- ねえ!樹林くんの連絡先教えてよ!
- へ?
- 親にも教えなきゃだしさ♪
- 樹林くんが信頼できる人だって
- よ...よ...
- ヨッシャ〜〜ッ!!!
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- その日から植物人間と草食系屍食鬼の奇妙な関係は始まった──
- おはよう! グーラは朝弱くて ダメだね…(>ω<) ツリーウォークは 逆に朝に強くて 羨ましい(*´ω`*)
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- 種族は違えどお互い擬人同士
- 秘密の共有という背徳感もあってか
- 編集
- トーク
- 今日
- 最近爪が伸びるのが 早くて困っちゃうよー(つд⊂) 毎朝処理する のが大変(。>д<。)
- グーラも大変だね! 俺だったら紙やすりで済ませちゃうのに(笑)
- 俺たちは些細な出来事から悩み事まで色んなことを語り合った
- ただ…俺には彼女に言えない悩み事も──
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- 蓮人くん...
- 私...もう我慢出来ない...
- 貴方が食べたいの...
- 叉夜ちゃん...!?
- 大丈夫...痛くしないから...
23ページ目
- いただきます
- はっ!?
- 愛犬 アイボ(柴犬)
- またこの 夢か…
24ページ目
- そんなに倉科が気になる?
- !?
- いや…そんなことは聞いてないんだけど
- べっ…別に何もやましいことは考えてないぞ…!
- 最近倉科と仲いいじゃん
- まさか付き合い始めたとか?
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- 俺と倉科は…そんなんじゃねーよ…
- ふーん…ならまあいいけど
- でもいいの?倉科みたいな不思議ちゃんはコアな層に人気だから
- いつ先を越されるかわからないよ
- ふっふっふ…それは心配ないな…
- なぜなら俺は倉科の誰にも言えない秘密を知ってるからな
- まさかあんた…倉科の秘密を握ってあんなことやこんなことを…
- んな訳ねーだろ!!
- キャアッっ!!
- どうしたんだろ?
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- ご…ごめんなさい…!
- 私の爪が当たって…
- まさか!そんな傷じゃないでしょ!
- ともかく保健室に!
27ページ目
- どうしよう…私の所為だ…
- 今朝…切ってきたばっかりなのに…!
- 叉夜ちゃんっ!?
- その日彼女は早退し
- 翌日も学校に来なかった──
28ページ目
- はあっ…
- 編集
- 具合はどうですか?
- あの女子の怪我は大したことないみたいで傷も残らないそうです
- むしろ皆倉科の方を 心配してるので 早く元気な姿を 見せてあげて下さい
- それじゃあまた学校で
- 最近爪が伸びるのが早くて困っちゃうよー(つд⊂)毎朝処理するのが大変(。>д<。)
- 屍食鬼も大変だね!俺だったら紙やすりで削っちゃうのに(笑)
- ねえ
- 蓮人くんはもし自分が擬人じゃなかったらって思ったことある?
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- そうだなぁ...
- 植物人間じゃなかったら何度か死んでるかも
- あはは
- 叉夜ちゃんは?
- 私?
- 私は...きっと菜食主義じゃなかったかもしれないな...
- 馬鹿だ俺...あの娘のこと何も知らずに無責任なこと言って...
- 今俺に出来ることは...
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- なるほど身体の変化…ね…
- お母さんも若い頃よくあったなー
- いくら交配を重ねて屍食鬼の性質が薄れてるといっても思春期にはたまにぶり返しちゃうのよね
- 又夜の母 倉科刹羅(屍食鬼)
- そういう時は思い切ってストレス発散しないと
- …お母さんはそういう時どうしてたの?
- んー私ー?
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- その頃はまだお父さんには告白してなかったから顔写真を張った案山子をよく噛んでたっけ
- ほらお父さん人間だから。齧れないし♪
- 刹羅(16)
- いやぁっ!聞きたくない!!実の母の自慰行為なんて!!
- でもその彼も植物人間って告白してくれたんでしょ?
- それなら話は早いじゃない
- 自分で言っちゃえばいいのよ
- 私にアナタを食べさせて♥って
- ?
32ページ目
- ダメダメそんなの絶対無理!!
- もう叉夜(さや)ったらウブなんだから
- だけど...自分の体質から逃げてるだけじゃ何も解決しないわよ...?
- ちなみに明日は父さんと母さん帰りが遅くなるから♪
- 頑張んなさい叉夜(さや)♥
- そんなの理解ってるよ...
- だけど...他の人に嫌われるのが怖い...!
33ページ目
- 蓮人くん...
- 何やってんだろ私!?
- はっ
34ページ目
- 明日は学校…行ってみようかな…
- と言いつつ学校には来たものの…
- 結局またサボっちゃった…
- 蓮人(れんと)くん…どうしてるかな…
- いいのか?優等生が授業中こんな所に居て
- !
35ページ目
- 蓮人くん...!
- 話があるんだけどいいかな?
- 返信が無いから心配したよ
- え...え〜っと......
- 自分で言っちゃえばいいのよ
- って絶対無理...!
- 私にアナタを食べさせてって
- 叉夜ちゃん...
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- 俺を食べてくれ
- へぁっ!?
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- 君が学校を休んでる間調べたんだ
- 屍食鬼は思春期に一番捕食衝動が強まり
- それに応じて爪も牙も成長するって
- 爪を噛むという行為も...きっと何かのサインだったんだと思う...
- ・苛立ち ・欲求不満 ・情緒不安定
- だから植物人間の俺を食べることでその衝動が収まるなら
- 俺は君に協力したい
- で...でも...
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- 俺も今まで自分が植物人間で良かったと思ったことなんて一度もない・・・
- もしもバレたらと思うと皆と一緒に外で遊ぶことも出来ない毎日だった
- だけどもしこの身体が誰かの役に立てるなら
- 初めて自分を肯定できる気がするんだ
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- う… うん!
- ど…どうしよう… あんなこと言われたからお腹が疼いて…
- そう…だから断じて夢の続きが見たい訳なんかじゃ──
- あのッ…!
- 今日…私の家… 両親の帰りが遅いから…
- だから──
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- ついに来てしまった…
- ここが…
- 叉夜(さや)ちゃんの部屋──!
- ……お待たせ…
- !
- 部屋着も可愛い…!
- ……………
41ページ目
- そ……それじゃあそろそろ…
- そっそうだね!
- や…やっぱり明るいままじゃちょっと恥ずかしいかも…
- !
- ごめんっすぐに電気消すから
42ページ目
- イカン…電気を消したら逆に変な雰囲気に…!
- それじゃあ……頂きます…
- !!
- ……………痛くない?
- …だ…大丈夫…
- ……大丈夫なんだけど…
43ページ目
- なんかこの感触…すごくエロいんですが…!!
- …………
- 叉夜ちゃん…?
- ッ…!
44ページ目
- ごめんね蓮人(れんと)くん...
- 私...スイッチ入っちゃった...かも...
- うッ
- 駄目だ...頭がボーッとしてきて...
- 何も考えられなくなってき...た......
45ページ目
- 口が止まらない──
- 抱きしめる身体があるだけで...
- いつもの食事とは全然違う...
- 味も...それ以上にこの行為が...
- こんなにも気持ちいいことだったなんて…!
- これはきっと...屍食鬼(グール)としての性なのかな...
46ページ目
- こんな感覚...
- こんな味覚...
- 初めて
47ページ目
- 美味しかったよ…蓮人くん…
- …あ…あのね…
- それで私…
- 蓮人くんの味(こと)好き…かも…
- !?マジ…!?
48ページ目
- じっ…実を言うと俺も…!
- ホント!?
- それじゃあもっとしよっか…
49ページ目
- ♥
- 結局…関係は進展したようなしないような──
- ♪
- 🌀
50ページ目
- だけど今日の放課後も
- 俺達の秘密の関係は続いている─
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