作品内容
マンガ家としての仕事がなくなった主人公・ルイは、
打ち合わせ帰りの電車の中、「夢を見せてくれる」神竜と出会う…。
ついていったその先で、神竜ヒロトから「友達になって、人間界を見せてほしい」と言われ…!?
今回は水族館におでかけします。
ヒトとケモノの織り成す、出会いの物語です。
作品内のセリフ
1ページ目
- [ooaoa,eaoの
- ヒロトは外を見てみたい
2ページ目
- 小さい頃に聞いた
- O急線の先の先には
- 夢を見せてくれる神竜がいるって
- 本当にそんなのがいたら
- 甘っちょろい夢だろうと許してくれるだろうか
3ページ目
- 休刊
- それは実質雑誌の「死」
4ページ目
- そこで連載していた
- 俺の群像劇も一緒に死んだ
- 引き継ぎの雑誌も編集もいない
- マンガ家として振り出しに戻った
- これからどうしようか
- 沖縄にでも行きてぇなー...
- 山都ー
- ってヤベ
- 乗り過ごし...
6ページ目
- 竜...
7ページ目
- !?
- 俺は電車に乗っていたはず...
- ここは
- 沖縄...!?
8ページ目
- まもなく終点ー
- 竜の宮ー
- 竜の宮ー
- は!?
- どこ!?
- 0急線に竜...まさか!
- あっ
- おい
- お前って...!
9ページ目
- この姿
- 見えるんだね!
10ページ目
- おいでよルイ!
- マンガのような出来事に
- このときの俺は
- 「もうどうにでもなっちまえ」と飛び込んだんだ
11ページ目
- 「竜の宮」
- 人間界に存在していない、神聖な場所。神竜たちの住処。神竜がO急線に乗った時、ここにつながるという。神竜の意思により、稀に人間が一緒に紛れ込むことが
12ページ目
- お父様!連れてきました!
- 人間のトモダチです!
- 人間界に行く許可をください!
13ページ目
- トモダ...
- は?え?
- これからはルイと人間界に行きます!
- な...
- なんか勝手に話が進んでる...
- そしてこれがウワサの神竜...!
- てゆかでっか
- 怖
- いざ会うとどうしたらいいか...
- ...人間よ
14ページ目
- 人を殺めたことは
- 盗みを働いたことは
- ないです
- ないです
- 竜を傷つけたことは
- ないです
- 最後に
- 夢はあるか?
- あ...
- ある!
15ページ目
- 合格〜!
- ヒロトよかったわね
- ありがとお姉ちゃん
- ヒロトの夢だったもんね
- うんお母さん!
- な...何が何だか...
- 人間よ
- これから優想博透彦をよろしく頼む
- は...はあ
- 何すればいいんスか
16ページ目
- 人間界を見せてほしいんだ!
- なんで?一人で電車乗ってたじゃん
- お父様から許されてたのは駅のホームまでだったんだ
- 人間界の作法が我々はわからぬ
- 優想博透彦は人間界に興味があるそうでな
- 人々に夢を見せる神竜として人間界を学びたい...と
- 俺にメリットあるんスか?
- 夢叶えてくれるとか?
17ページ目
- 経費と日給で計2万円
- やります
- オッケーしてくれてありがとルイ!
- おう
- この電車は新宿行きだから戻れるはずだよ
- サンキュ
- じゃ明日12時な
18ページ目
- これなんなの!?
- サラッと異世界で神竜に会っちゃったよ
- すげ─ー何コレマンガにできねぇかな
- ...夢は「見せてくれる」だけなんだろうか
- 悪いやつらじゃなさそうだし
- ちょっと様子見てみっか...
19ページ目
- 翌日
- ルイー!
- ルイおはよう!
- おっおまえ人混みに出て大丈夫なの!?
- 大丈夫!この数珠のカで皆には僕のこと人間に見えるんだ
- なんだそういうコト
20ページ目
- なんで水族館なんだ?
- どんなふうに海を展示してるか見てみたくて!
- こっ子どもっぽいかな?
- 大人だって行くぜ
- 入るにはまずチケットを買う
- はいっ
- お前何歳?
- 人間だと15歳くらい!
21ページ目
- わぁー!
- 本物の海を切り取ったみたいだ!
- よくできてるよなー
22ページ目
- 10分経過
- おーい初っ端でどんだけ見るんだ
23ページ目
- こういう水槽が大小含めてあと10や20はあるんだぞ
- この部屋だけじゃないの!?
- そうだよだから程々で行くぞ
- エイがついてきてる!
- エイは僕のこと何に見えてるのかな
- 案外魚だったりして
- そういやなんで俺には竜の姿に見えてるんだ?
24ページ目
- 夢がある人には竜に見えることがあるんだって
- ルイの夢ってなに?
- あるって答えたけど
- 実はよくわかんねぇんだ
- マンガ家ってわかるか?
- わかる!マンガ好き!
- 前まではデビューだとか連載だとか...
- 夢みたいなのあったんだけどさ
25ページ目
- 連載終わって
- なんかよくわかんなくなっちまった
- そっか...わかるといいね
- あんがとよ
- どんなマンガ描いてたのか...って聞いてこないんだな
- 打ち切りのマンガなんて興味ねぇか
- 恐らくヒロトは俺に興味がない
- 人間界に出られる口実が作れれば誰でもいい...
- 神様にとっちゃそんなとこだろ
26ページ目
- 性格もあっさりとしてて...
- 天然って言えばいいのかな
- まぁ気楽でいいか
- ヒロトは夢あるのか?
- ここ全部に行くこと!
- 特に沖縄!
- はは俺も
- 行くか?
- 金さえあれば行けるぜ
27ページ目
- 僕らには遠すぎるんだ
- 僕ら神様の原動力は信仰心でね
- ウシロヅノリュウを知らない土地に行くと動けなくなってしまう
- 例えばO急線周りまでとかは平気なんだけど
- そっか
- でもウシロヅノリュウがいるって知ってもらえれば
- 僕らの行動範囲は広がるはず!
28ページ目
- この世界に僕らもいる!
- それを伝えていくのが僕の夢への第一歩!
- なるほどね
- 伝えていく...神様らしい夢かもな
- ...なんて大げさな夢かな?
- いいじゃんかでっかい夢
29ページ目
- 楽しかった!ルイありがと!
- おう
- 気づいたら最後の水槽になっちゃったね
- ちょっと寂しいや
- 「ここで終わるしかないっすね」
- 「申し訳ない大芝さん」
- 「頭さげないでくださいよ...」
30ページ目
- 夢の話...
- わかったよ
- もっと
- マンガが描きたかった
31ページ目
- 打ち切りになっちまってさ俺のマンガ
- 初めての連載で
- これしかねぇって描いてきたんだ
- 俺のカがないせいで
- 終わっちまった
32ページ目
- そしたらなんか
- 空っぽになっちまってさ...
- ルイが生きてるなら続いてる!
- 今はきっと疲れてるんだ
- 諦めるには早いよ
- 僕神通カで見たんだ
- ルイのマンガのこと
33ページ目
- ルイが描く暖かな人間たちの物語を
- 僕は好きだと思った
- だからルイを選んだ
34ページ目
- ルイならまたマンガ描けるよ!
- 僕ルイのマンガ
- もっと読みたい!
35ページ目
- ...カンタンに言いやがって
- 大変なんだぞマンガ描くの
- えへへ
- もう終わったと思ったことを
- つい口走った
- この小さな神様は
- 続けて良いと許してくれた
- そうだなー
- 続きとか描かせてくれるとこ探すなり
- 新しい話描くなりやってみるわ
- うん!
36ページ目
- ...僕もマンガ描いてみようかな
- 絵描くの好きだし
- ウシロヅノリュウのこと伝えるために...
- そうだルイマンガ教えてよ!
- え!?
- ムリムリムリ
- ルイならできるよ!
- 全部が急でまだ疑問もたくさんあるけど
- ヒロトと出会えたのは悪くなかったかもと
- そう思った
37ページ目
- .ンポーン
- へーい
- ルイ!
- お隣に越してきました!
- よろしくお願いします!
- ルイのお賃金はお父様が毎月振り込んでくれるって!
- え
- は?
- お小遣いもたくさんもらったよ!
38ページ目
- これから毎日おでかけだね!
- 楽しみだねルイ!
- そうだ!マンガも教えてね!
- さてはけっこー厚かましいなおまえ!
- 訂正
- 出会って後悔あるかも
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